飼いやすさは折り紙付き! 独特の渋さを持つ美魚 グローライトテトラの紹介
今回は、グローライトテトラという熱帯魚について簡単に紹介しようと思う。
この魚は私も現在3年間飼育しており、経験から書けることを書いていこう。
目次
基本データ
【種名】
【学名】
Hemigrammus Erythrozonus
【英名】
Glowlight tetra
【分類】
【大きさ】
4cm
【生息地】
【水温】
20~28℃
【寿命】
3~4年
派手さはないが、独特の渋さをもつ美魚
グローライトテトラはカラシン科(通常カラシンと呼ぶ)に属し、透明な体にオレンジ色のラインが入っている熱帯魚だ。
このカラシンにはネオンテトラやカージナルテトラなど、有名で人気なテトラがたくさんいる。
青く輝くネオンテトラほどの派手で美しいライバルは多いものの、グローライテトラは決してその中で埋もれることのない独特の渋さを持っている。
※上記のカラシン科ヘミグラムス属にはグローライトテトラの他に、かの有名なラミーノーズテトラがいる。
熱帯魚の飼育では入門魚
グローライトテトラは、熱帯魚の中では飼育が簡単な部類に入り、専門店からホームセンターまで、多くの店での取り扱いがある。
観賞魚としての一面の彼らは、とても穏和で丈夫で何でもよく食べるため非常に飼育しやすいのだ。
丈夫・安価・綺麗という3つの要素を満たし、人気も高い。
また、ネオンテトラなどのカラシン系は水槽内での繁殖が難しいものが多い中、グローライトテトラは水槽内での繁殖も狙うことが出来る。
その際の雌雄の区別は簡単で、メスは体型が少しふっくらしていて、体に入っているオレンジ色のラインが薄い。
それに対してオスはスリムな体型をしており、メスに比べてラインが濃くなっている。
繰り返すが、この魚はなんでもよく食べる。
自分の経験上、食べなかった餌はなかったと言っていいくらいなんでも食べる。
そのせいかすぐダルマみたいに太る(特にメス)ので、スリムな体を崩さないよう餌のやりすぎには注意してね。
海外のサイトによると、メスをあまりに太らせると産卵に悪影響が出るということなので、繁殖を狙う場合はなおさら気を付けてほしい。
暗めのレイアウトが美しさを引き立たせる
彼らの一見地味に見える体色は暗めのレイアウトにとても似合う。
流木やピートモスを入れたブラックウォーターがマッチしそうだね。
ライト明るめ
ライト暗め
ライトを少し暗めにしたほうが、色が濃く見えるね。
一方で、YouTubeの動画で見つけたこのような素敵なレイアウトもある。
ブラックウォーターでのレイアウトだが、本当に美しいと思う。
特に、グローライトテトラの美しさがより一層引き立たされているね。
水草が繁茂した鮮やかな緑色の水景も良いけど、こっちも「ザ・熱帯雨林の水中」っていう感じで素晴らしいね!
ブラックウォーター=茶色くて汚いと思っている人に是非見せてみたいレイアウトだ。
ちなみにブラックウォーターだが、市販の道具を使う事で簡単に再現することができる。
最後に
グローライトテトラは私が初めて飼育した熱帯魚であり、とても思い出深い魚だ。
そのときの店員さんが、「渋いね~」と言ってくれたことも覚えている。
この魚は一見地味だから、美しく見せるには少々コツがいると思う。
ショップに展示されている姿や、画像で見る姿は彼らのある一面でしかないけれど、大事に育てればきっと美魚になるはず。
グローライトテトラの美しさを引き出せるかとうかは、飼育者に大きく懸っているんだね。
それに、3年以上飼育した経験から言うと、飼いやすさは折り紙つきだと思う。
これから熱帯魚を始める人、興味がある人はぜひこの魚を飼育候補に入れてみてほしい。
では、今日はここまで!