生物が生物であるための条件とは?
趣味でペットを飼っていたり、生き物が好きな人は多いと思うけれど、生き物とは一体何か?ということを考えたことはあるだろうか。
今日は、生物が生物であるための条件(定義)について簡単に書いていこうと思う。
目次
生物の条件は6つ!
生物の条件は主に6つある。
- 細胞があること
- 代謝を行うこと
- 恒常性があること
- 刺激や変化に対して反応をすること
- 生殖ができること
- 進化をすること
おそらく、「恒常性」という言葉以外はイメージができると思う。
これらの条件のうち、1つでも欠けていれば生物と呼ぶことはできない。
では、上記の6つの条件を少し解説していこう。
生物には必ず細胞がある
まず、細胞を持たない生物は存在しない。
細胞は生物によって形などが若干異なるものの、細胞は全ての生物に共通するものだ。
例えば動物と植物では細胞の形や中身がちょっと違うよ!
↓細胞に関しては以下の記事をどうぞ!
生物は代謝をする
エネルギーを作るための細胞内での化学反応を代謝という。
生物は生きるのに必要なエネルギーを得たり、作ったりするために生き物は細胞の中で化学反応を起こしている。
動物はタンパク質や炭水化物を摂取してそこからエネルギーを得ているし、植物は光を用いて、水と二酸化炭素を材料に有機物を合成し、そこからエネルギーを得ている(光合成)。
↓代謝に関しては以下の記事をどうぞ!
恒常性って?
生物には「恒常性がある」と、ちょっと難しく書いた。
恒常性とは簡単に言えば周囲の環境が変わっても体の状態を一定に保つことができることだ。
例えば、私たち人間は灼熱の砂漠に行ったからといってすぐに体温が40℃だとか50℃にはならないし、南極のような寒冷地に行っても体がただちに凍り付いてしまうわけではない。
このように、体の外の状況が変わっても、体の中は一定の状態に保つことができることを「恒常性がある」という。
環境が変化するたびに体が変質していたら代謝どころじゃないよね。
刺激や変化に反応をする
当たり前だけど、熱いものに触れたら人間は反射的に手を引っ込める。
引っぱたかれても微動だにしない人間なんていないし、生物は昼夜で行動が変わったりもする。
このように、生物であれば外からの刺激や環境の変化に対して何らかの反応を示す。
↓生物の行動や反応に関しては以下の記事をどうぞ!
生殖ができる
一般的に生物は自力で増えることができる能力を持っている。
オスメスが揃って生殖を行ったり、分裂して自らのクローンを作ったりして子孫を残していく。
↓生殖に関しては以下の記事をどうぞ!
進化をする
進化をするというのはポ○モンの特権ではなく、生物界では当たり前に起こる。
たとえ生殖ができたとしても、子が親と全く同じ能力を持っているわけではなく、世代を通して徐々に自分の体の性質を変えていく。
こうして生物は環境の変化に適応していくことができるのだ。
生物でも無生物でもないもの
生物ではないものを無生物と言うが、生物と無生物の中間的なものもいる。
それがウイルスだ。
ウイルスは
- 代謝をしない
- 自力で増殖できない
という点から、生物とは言い難く、かといって無生物でもないということから、生物と無生物の中間的な存在と言われる。
↓そもそもウイルスとは何か?という話は以下の記事もご参照あれ。
まとめ
- 生物を生物と呼べる条件は主に6つある
- その条件は細胞、代謝、恒常性、刺激に対する反応、生殖、進化である
- ウイルスは生物でも無生物でもない、ちょっと微妙な立場にいる