生きるものに魅せられて

自然・生物の知識を分かりやすく発信するブログ

雑学チックな海水の豆知識

 

今回は海水について書こうと思う。

海水の豆知識と言っても色々あるので、

 

  • 海水食塩水の違いは?
  • 海水には何が含まれている?
  • 海の魚を食塩水で飼える?
  • 海水と醤油はどちらがしょっぱい?

 

について重点的に綴る。

 

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写真は青森県青森市内にて

 

目次

 

 

 

 海水と食塩水の違い

海の水ってしょっぱいよね。

食塩水もしょっぱいよね。

では海水と食塩水の違いってなんだろう。

 

食塩水・・・水に食塩をとかしただけ

 

海水・・・海の水そのもの

 

ちょっとざっくりしすぎていたかな笑

似ている、違いがよく分からないって人もいるだろうけれど、両者は全然違う。

 

まず、

 

海水の内訳

 

水・・・  96.6%

塩分・・・ 3.4%

 

この塩分は地域の海によって少し差があるので、3.4%はあくまで全海の平均値

あと、塩分とは海水中に含まれる塩類の総称を指すよ。

 

塩分の内訳

 

塩化ナトリウム   77.9%

塩化マグネシウム    9.6%

硫酸マグネシウム    6.1%

硫酸カルシウム     4.0%

塩化カリウム      2.1%

 

一番上の「塩化ナトリウム」ってやつが普段私たちが食塩として食べているもの

 

こう見ると、海水って塩化ナトリウムの他にも色々入ってることが分かると思う。

 

海の水=完全な塩水ではないんだね。

 

食塩水で海の魚は飼える?

 

結論から言うと無理です。

 

食塩水じゃあ海の魚は飼えないの?っていう発想は誰もが一度は考えたことがあるかもしれない。

また、小さい頃生き物を飼っていた人ならやらかしたことがあるかもしれない。

私もその一人だ。

 

たとえ海の塩分濃度3.4%に相当する食塩を溶かしても、食塩水では海水魚は飼育できない

 

理由は単なる食塩水では、栄養分などが足らないからだ

塩の濃度だけが問題ではないのである。

 

 

例えばの話をしよう。

 

私たち人間は空気を吸って生きている。

空気の中には酸素や窒素など、さまざまなものが含まれている。

 

もし、その空気が100%酸素だったら人間にとってそれは有毒になる。

酸素だけ吸っても人間は生きられないのだ。

 

海の魚も同じなのだ。

 

だから、海の魚を飼うのであればお店で「人工海水のもと」っていうのが売っているから、それを水道水に混ぜて海水を作ってあげてね。

 

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頼むよ~!

 

素朴なギモン~海水と醤油はどちらがしょっぱい?

海水って舐めるとかなりしょっぱいよね。

一番しょっぱいんじゃないかってくらい。

 

だが、私はここで一つ素朴な疑問を抱く。

 

他に食卓に並ぶ塩意外のものでしょっぱいといえば

 

醤油!

 

じゃあ海水を舐めるのと醤油を舐めるの、どっちがしょっぱいんだろう?

 

 

職人醤油さんのサイトによると、

 

醤油に含まれている塩分は何と16%!

 

上記では海水塩分濃度3.4%と述べたね。

 

醤油のほうが海水よりも約5倍の塩分濃度があるのだ。

 

 

実は、海水と醤油を交互に口に入れても、感覚的なしょっぱさはあまり変わらない

 

5倍も塩分濃度が違うのになぜ感じるしょっぱさは同じなのか?

 

理由は、醤油にはアミノ酸やら糖分やらが入っているため、それらが塩辛さを感じさせないようにしているのだそうだ。

 

さすが醤油だね。

 

 

今回はここまで!