中生代にはどういう時代だった?中生代の流れと生物
中生代といえば恐竜。
恐竜については分からない事もあるが、最近の研究では羽毛を持っていて、しかもカラフルな色をしていたのではないかという説がある。
目次
中生代の始まり
古生代は、ペルム紀末の地球史上最大の生物の大量絶滅と、環境の激変により幕を閉じた。
しかしながら、絶滅を逃れて何とか生き延びた生物もいた。
小型の爬虫類や単弓類(哺乳類型爬虫類)で生き延びた生物がいたのである。
このわずかな生物たちから約1.4億年間という中生代が始まる。
三畳紀
時期:2.5億~2億年前の約5000万年間
特徴
- 一つだった大陸が分裂し始める
- トカゲ、ワニ、恐竜の仲間が出現
- 哺乳類の出現
今でこそ地球はいくつかの大陸に分かれているが、元は一つの大きな大陸だった。
パンゲアという名の大陸で、パンゲアの分裂が始まったのがこの頃だ。
この時代は爬虫類が多様化し、恐竜の仲間や哺乳類が出現した時期でもある。
当初はまだ恐竜の仲間も哺乳類も小型だった。
特に哺乳類は小型であることに加え、卵生でしかも夜行性のものが多かったとされている。
現在のカモノハシのようなイメージだ。
三畳紀は爬虫類が繁栄しており、爬虫類は変温動物で昼行性のものが多いので、小型の哺乳類は捕食などから逃れるためにも夜に活動していたとされる。
ジュラ紀
時期:2億~1.4億年前の約6000万年間
特徴
この時代から恐竜が大型化し、我々の良く知る恐竜の時代になっていく。
裸子植物と恐竜の大型化はリンクしていることが特徴だ。
また被子植物は、裸子植物の捕食に対する防御手段のために進化したとも言われている。
恐竜が大型化できたのは、それに見合う餌があったからで、植物も大型だったり大量にあったんだろうね。
そしてここに来て鳥類が出現する。
注意してほしいのは、始祖鳥とはある特定の生物の名前ではなく、羽毛をもった動物の化石の名前である。
全長は大きくても50センチほどと推定されている。
原初の鳥は羽を羽ばたかせて大空を飛ぶというよりも、滑空とジャンプを混ぜて移動していたようである。
一方、哺乳類は恐竜などが幅をきかせているため、まだ夜行性を脱していなかった。
さらにこの頃から哺乳類は脳を徐々に大型化させてきていることも特徴だ。
白亜紀
時期:1.4億~0.6億年前の約8000万年間
特徴
- 被子植物が台頭
- 恐竜の個体数減少
- 末に3度目の大量絶滅
この時代から、花を咲かせる被子植物が植物界のメインとなりつつあった。
また古生代石炭紀の大型ではなかったものの、小型の昆虫も結構栄えていた。
実は被子植物と昆虫の進化にはつながりがある。
植物は昆虫に花粉を運ばせようと、昆虫の要求に合わせて体や花の形を進化させる傾向があるのだ。
昆虫は被子植物のパートナーなんだね!
次は恐竜。
この時代の恐竜の化石からはなんと羽毛が確認されている。
そして、発見された羽毛からは赤や黄色の色素が見つかっている。
※化石では普通色までは分からないので珍しい。
このことから、当時の恐竜は体が羽毛で覆われ、しかも赤や黄色のカラフルな色をしていたのではないかと言われている。
さらにこの時代に入り、恐竜の個体数の減少も確認されている。
ジュラ紀では恐竜の餌であった裸子植物が繁栄していたが、白亜紀では徐々に被子植物が台頭し、餌が単純に少なくなったためではないかと言われている。
三度目の大絶滅
白亜紀末に、また生物の大絶滅が起こる。
今度の原因は隕石の衝突とされている。
ぶつかったのは直径が10キロほどの隕石であるとされ、メキシコ湾に落ちたと言われている。
だがなぜ白亜紀のことがここまで分かるのか。
それは、この時期の地層からなぜか大量のイリジウムという元素が大量に見つかっているからだ。
イリジウムは地球にはほとんどない元素である。
このことから、隕石の衝突があったとされているのだ。
この隕石の衝突により、アンモナイトや大型の脊椎動物(主に恐竜)などが絶滅してしまう。
大型の生物は環境の変化に適応できなかったのだ。
一方で、小型の生物は生き残っている。
恐竜は元々個体数が減っていたし、トドメを刺された感じなのかな?
こうして、中生代もまた生物の大量絶滅で幕を閉じる。
そして次の新生代に入るが、ここからようやく哺乳類(人類)の時代が始まる。
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