iZooに行ってきた その2 印象に残ったトカゲたち!
今回は、先日iZooを訪問した際の記録の続きです。
前回はカメ類を厳選して書いたのですが、今回は見物したトカゲ類の中から印象に残ったものを紹介・解説していきます。
情報が不足して書くのが大変な種もいましたが、よかったらご覧ください。
目次
- トカゲ類
トカゲ類
iZooの見どころでもあるトカゲたち。
今回はその中からいくつかを紹介する。
トカゲとかイグアナとかカメレオンとか色々いたのだが、とにかく紹介するには数が多いので、写真で上手く撮れた種などを優先した。
↓触れ合いコーナーでは愛くるしいトカゲに触ることも。
フィジーイグアナ(Brachlophus)
フィジーイグアナは総称で、ヒロオビフィジーイグアナ、タテガミフィジーイグアナ、ブラブラフィジーイグアナの3種をまとめてフィジーイグアナと呼ぶ。
中でもブラブラフィジーイグアナは2008年に発見されたばかりの新種だが、3種とも全て絶滅危惧種。
ブラブラフィジーイグアナ(Brachylophus bulabula)
前述のとおり、2008年に発見されたばかりの新種。
ブラブラ~なんてちょっと呑気な名前をしているが、ブラ(bla)とは現地の言葉で「こんにちは」という意味。
生息地は南太平洋のフィジー諸島の中央部である。
他のフィジーイグアナたちが乾燥した森林に生息するのに対し、本種は森林の中でもじめじめした湿地帯に生息するという違いがある。
あと、写真では不明瞭だが、他の2種と違い、首にU字型の模様があるとのこと。
新種であるため、まだ分かっていないことも多いが、絶滅危惧種でもあるため今後の保護と研究に期待したいところ。
ヒロオビフィジーイグアナ(Brachylophus fasciatus)
樹上生活をし、植物や果物を主食とするイグアナ。
大きさは最大で60センチほどで、鮮やかな緑色が美しい。
世界一美しいイグアナとも言われ、原産国のトンガ王国では国宝に指定され、このイグアナがデザインの切手まで発行されている。
日本でこの美しいヒロオビフィジーイグアナを飼育しているのはiZooだけで、保護の一環として繁殖も成功させている。
メルテンスオオトカゲ(Varanus mertensi)
オーストラリアに生息し、水棲性が強く、水辺(淡水域)を中心に活動している。
この水棲傾向の強さはオオトカゲ科の中で最も強いとのこと。
もちろん泳ぎは得意であり、水中の甲殻類や小魚、小動物を食べている。
成長すると1メートルほどになる。
iZooで色々なトカゲを見たけれど、写真のように水にどっぷり浸ってるのはこいつくらいだった。
キューバイワイグアナ(Cyclura mubila nubila)
何だか目がとても凛々しいトカゲ。
別名オオイワイグアナ。
オスは70センチほどになり、イワイグアナの仲間の中では最大の種である。
草食性で、植物や果物を主食としている。
絶滅危惧種であるため、ワシントン条約で規制されており、希少性が高いトカゲである。
本当にいい目をしてやがる。
サイイグアナ(Cylura cornuta)
アメリカのナヴァッサ島やハイチ、ドミニカ共和国のイスパニョーラ島に生息。
海岸や荒地、乾燥林を生息エリアにしている。
全長がなんと130センチにもなる大型のイグアナで、しかも見た目が結構ゴツくて恐ろしげだが、実は植物を主食とする大人しいトカゲ。
しかしながら本種も絶滅危惧種であり、iZooでも繁殖を試みている最中とのこと。
オマキトカゲ(Corucia zebrata)
南太平洋のソロモン諸島という島の固有種のトカゲ。
夜行性で、森林にて樹上生活を営み、植物や果実を主食としている。
名前の通り、長い尾を使って木や枝に巻き付くことができる。
実はトカゲ科最大種であり、大きいものは80センチ近くにもなる。
同じ科に属しているニホントカゲが10センチほどにしかならないことを考えると、いかに大きいかが分かるだろう。
また、卵胎生(腹の中で子供が孵化する)のトカゲであり、生まれた子供はなんと15~20センチという大きさで母親の腹から出てくる。
15センチとか聞くと、普通じゃん!と思うかもしれないが、これは母親の体の大きさの35%に相当するというとんでもない大きさである。
人間の赤ちゃんが母親の5%ほどの大きさで生まれてくることを考えるとその大きさに驚きを禁じ得ない。
さらに、母親が子育てをしたり、一度ペアになったオスとメスが長らく夫婦になり、そこに子供が生まれることから、家族や群れを作ったりする面白いトカゲである。
ハナブトオオトカゲ(Varanus salvadorii)
樹上で生活をし、尾がとても長いのが特徴的で、その長さは全長の3分の2を占める。
つまり体の半分以上が尾である。
全長は2.7mに達し、"世界で4番目に長いトカゲ"なのだそうだ。
樹上生活をするが、長い尾を上手く使って泳ぐこともできる。
またかなり凶暴な性格で、鋭い歯で鳥類や小型の哺乳類を捕食する。
オスとメスの区別が非常に難しいトカゲで、見分けるのが困難だとのこと。
また子供は生まれた地点で45センチくらいあるというまさに怪物。
その凶暴さや大きさ故か、英名ではCrocodile Monitorとつけられている。
まさに、「樹上のワニ」である!
一方で和名の"ハナブト"とは、大きく丸っこい鼻口部からつけられたものだそう。
尾よりも鼻なのか・・・(驚愕)
エグズーマツチイグアナ(Cyclura cychlura figginsi)
主食は植物だが、iZooによると、ハトのフンを好んで食べるらしい(驚愕)
残存個体数が1000頭を切っているという深刻な絶滅危惧種であり、保護活動が早急に進められている。
このイグアナが見られるのは日本でiZooのみ。
ストケスイワトカゲ(Egernia stokesii)
尾のトゲトゲが目を引くトカゲ。
食性は雑食性。
オーストラリアに生息し、岩場で群れを作って生活をする。
岩場の上を生活圏にしていたり、糞を特定の場所に溜め置くことから、空間認識能力に優れているとのこと。
大きさも25センチ程度であることから、ペットとしての人気も高い。
今回はここまで!
ご覧いただきありがとうございました。
↓次回はヘビ編です!