人間の肉眼で見える大きさの限界は? 顕微鏡では何が見える?
私たちの体は小さな細胞でできている。
そして、その小ささはμm(マイクロメートル)という単位を使って表され、1μmは1mmの千分の一である。
今回は、ミクロの雑学を考えていこう。
目次
人間の肉眼の限界は?
人間が目で見える大きさの限界は0.1~0.2mmである。
これはμm換算で00~200μmの大きさだ。
※1mm=1000μmである。
具体的なもので言えば、人間の髪の毛の太さが0.1mmだ。
あと、ゾウリムシが0.2mmくらい。
ゾウリムシは↓こんなやつ。
人間の髪の毛より細いものを私たちは肉眼では見ることができないのである。
ミクロの世界をどうやって覗くか
顕微鏡とは | Olympus Life Scienceより
生物にはその生物の、大きさや役割が決まった様々な細胞がある。
そのため、細胞の大きさや形は多種多様だ。
しかし、それでも細胞はμm単位で表されるほど小さなものだ。
そういった細胞を始めとするミクロの世界を除くには、顕微鏡が必要となる。
光学顕微鏡
顕微鏡には大きく2種類あって、そのうちの1つがこの光学顕微鏡だ。
光学顕微鏡を使うと、大腸菌などを見ることができるようになり、だいたい0.2μmの大きさまで見ることができる。
※いい感じの写真がなかったので申し訳ない。
何だか難しそうな名前だが、これは全国の学校の理科室に置いてある顕微鏡で、触ったことがない人はほとんどいないだろう。
学校の理科室にあった顕微鏡の正式名称は「光学顕微鏡」っていうんだね。
光学顕微鏡はその名の通り光を利用してものを見る。
そして、色つきで見ることができる。
電子顕微鏡
光学顕微鏡よりも、さらに小さなものを見るには電子顕微鏡が必要だ。
例えばウイルスなどである。
実はウイルスは小さすぎて光学顕微鏡では見ることができず、電子顕微鏡を使わないと観察できない。
電子顕微鏡ではnm(ナノメートル)単位でものを見ることができ、0.2nmくらいまで見ることが可能だ。
1nmは1μmをさらに千等分した大きさで、1μm=1000nmである。
電子顕微鏡はその名の通り電子を物体に当てて見る。
見える対象は色つきでは見えず、白黒になる。
光学顕微鏡と電子顕微鏡を比べてみる
光学顕微鏡と電子顕微鏡の違いをまとめてみた。
電子顕微鏡ってかなり高額なんだね・・・。
※電子顕微鏡が白黒の理由
光学顕微鏡では私たちの目で見える光(=可視光線)を元にものを見ているため、普通に色付きで見える。
しかし、電子顕微鏡では私たちの目に見える光を元にものを見ているわけではないため、濃淡しか分からない。したがって電子顕微鏡ではカラーではなく白黒に見える。
まとめ
- 人間の肉眼の限界で見れる大きさは0.1mm~0.2mmで、人間の髪の毛の太さくらいである。
- 人間の髪の毛よりも細い大きさのものは顕微鏡を使って見るが、それにはμmやnmといった単位が使われる。
- 光学顕微鏡では光を利用して、大腸菌など、0.2μmくらいのものまで色付きで観察ができる
- 電子顕微鏡は電子を利用して、ウイルスなど、0.2nmくらいのものまで観察できるが、白黒でしか見ることができない。
終わりに
今回は、より詳しく解説しようとすると波長だの可視光線だのが出てきて、情報量が一気に多くなるので、かなり悩みながら書いた。
どこまで書くべきかっていう線引きがまだ自分の中で分かっていないような・・・。
それはともあれ、今回はミクロの世界、細胞について特に解説するつもりだったが、結局顕微鏡解説になってしまった。
記事の仮タイトルは 細胞の大きさってどれくらい? だった。
自分がまだ小中学生だった頃の、あの顕微鏡の正体を今さらながら知ることができたのはよかったかな笑
っていうか光学顕微鏡ってAmazonで売っているのか・・・(驚愕)