インゲンマメとは何か? 実は謎多き植物!?
古代エジプトでの伝承では、インゲンマメは「マメの形が男性の睾丸に似ている」とのことから、神聖視されつつも、食用としては好まれていなかったらしい。
今回は、そんなインゲンマメに関するうんちくである。
目次
さまざまな種がある一年草
インゲンマメは1000を超える品種が存在している。
例えば一口に「サヤインゲン」と言っても、平べったいタイプやつるを伸ばすor伸ばさないタイプなど、さまざまだ。
他に変わりものとしては深紅の花を咲かせるベニバナインゲンや、痩せ細ったナスみたいな紫インゲンなどがある。
※一年草・・・発芽→開花→結実→枯死のサイクルが1年である植物。
真っ赤な花を咲かせるベニバナインゲン
実は謎多き植物
インゲンマメは、食用とされている豆類(えんどう、そら豆など)の中で世界で最も生産量が多い種である。
しかしながら、以下のようにその出自には謎が多い。
- 野生種や原種と思われるものが発見されていない。
- 原産はアメリカ大陸とされているが、詳細は不明。
私も色々調べてみたのだが、~原産と"いわれている"などの記述ばかりで、正確なことはよく分からなかった。
有毒植物である
インゲンマメは身近にある有毒植物としても知られている。
インゲンマメの豆は基本的に有毒で、絶対に生で食べてはいけない。
この毒は生で食べれば食べるほど危険であり、生の豆であれば4,5粒を食べただけで間違いなく中毒になるという。
加熱が不十分あったばかりに集団食中毒が起こる例が各国で報告されている。
生でサラダにしたりするのは絶対やめてね!
ビタミンB1が豊富
エンドウマメはビタミンB1を豊富に含み、ビタミンB1はわれわれが摂取した糖をエネルギーに変える代謝の過程で役に立つ。
ビタミンB1が不足すると、糖がエネルギーとして体に吸収されなくなり、糖をエネルギーとしている脳や神経系に悪影響が出る。
終わりに
インゲンマメは食用としてはかなり有名だが、出自などを調べると情報が全然出て来なくて苦労した。
調べてみて、こんなに身近な植物であるのに、謎がかなり多いと思った。
ちなみに私はインゲンは苦手である。
参考文献、サイト
森昭彦/著 『身近な野菜の奇妙な話』 SB Creative
強い中毒を引き起こす「身近にある」野菜 | 健康 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準