食虫植物始めました! ハエトリソウ、モウセンゴケの紹介
私は小さい頃から食虫植物や多肉植物の飼育に憧れていて、つい先日、念願の食虫植物の育成を開始した。
今回は初回ということで、現在飼育中のハエトリソウとモウセンゴケについて生態などを紹介しながら観察日記を綴ろうと思う。
目次
食虫植物の魅力
食虫植物の魅力はなんといっても、植物が動物を食べてしまうことだ。
植物は本来は食物連鎖の中で生産者に位置し、消費者である動物たちの重要な餌となる。
しかし、食虫植物はその常識を覆し、自身の葉にひっかかったりした虫などを捕食する。
小さなハエからナメクジに至るまで、消化できるものであれば食べてしまう。
私はハエトリソウやモウセンゴケ、ウツボカズラといった食虫植物たちの、こうした一転攻勢的な生き方に非常に魅力を感じるのである。
ハエトリソウ
正式名称はハエトリグサ。
後述に紹介するモウセンゴケとともに、5月25日に飼育を開始。
ホームセンターで売っていた株を購入、ミズゴケを単用し、施肥もなし。
撮影日:5月25日
ハエトリソウは北アメリカが原産で、野生では湿地帯に生息している。
また野生では絶滅危惧種となっているが、栽培が比較的容易なので園芸店などでもよく見られる。
前述の通り湿地帯に生息する植物なので、飼育の際は土が乾燥してしまわないように気を付ける。
また腰水といって、水を張った皿の上にハエトリソウを植えた鉢を置き、根やその下の部分を常に湿らせておくといった飼育法が推奨される。
なお、腰水は普通の植物でやると根が腐ってしまう場合があるので注意。
食虫植物の多くにも言えることだが、実はハエトリソウは別に虫を与えなくても十分生育していける。
重要なのは日の当たりの良いところに置きつつも、水分に常に気を付けて飼育することであり、これができれば容易に育てることができる。
さて、この2枚貝のような、ハエトリソウの口のようなものは花ではなく葉である。
↓の写真でお分かりいただけるだろうか。
ハエトリソウの葉の内側は鮮やかな赤色をしていて、しかも内側には数カ所に棘がある。
この棘はセンサーであり、この数カ所にある棘に同時に触れるか、1つの棘に数回触れると1秒もしないスピードで葉が閉じる。
しかし、この葉の開閉には相当なエネルギーを消費するらしく、1つの葉は数回開閉すると弱って枯れてしまう。
むやみにいじって葉を閉じさせたりすると死んでしまうよ!
さらにハエトリソウは臭いを出すとか、特殊なフェロモンを出すとか、意図的に虫などをおびき寄せて捕食しているのではなく、偶然止まったものを捕食しているに過ぎない。
つまり、名前に反して虫の防除には役に立たない。
葉にも大きなものや可愛らしい小さなものまで様々ある。
モウセンゴケ
本当はハエトリソウだけを飼育するつもりだったけれど、一緒に売っていたのでつい購入してしまい、飼育開始。
飼育法はハエトリソウと全く同じ方法で腰水をし、ミズゴケ単用で施肥もなし。
ハエトリソウとともにホームセンターでは屋外で売られており、既に小さなハエを結構捕まえていた。
ハエトリソウはほとんど捕まえていなかったので、もしかしたらこちらのほうが捕獲率は高いのかもしれない。
何匹か生きたハエがもがいていたが、気にせず購入、植え替えをして現在に至る。
撮影日:5月25日
ちなみに買ってきたのはアフリカナガバノモウセンゴケというモウセンゴケの種類。
葉を近くで注意深く観察してみると、無数の毛のようなものの先端に水滴のようなものがついている。
実はこれは水ではなく粘液であり、モウセンゴケの最大の特徴である。
モウセンゴケは、この粘液を使って虫を捕まえる。
虫は粘液にひっかかって動けなくなり、やがて消化液が分泌されて消化される。
調べたところ、この粘液はモウセンゴケの調子が良いとかなり綺麗な赤色になるらしい。
我が家のは購入時から透明なままなので、これから変わっていくのだろうか?
特に、アフリカナガバノモウセンゴケの場合は時期や生え替わりのために一時的に粘液の出が悪くなることがあるのだそうだ。
様子見をしながらしっかりと育て、粘液の鮮やかな色彩を見てみたいものだ。