生きるものに魅せられて

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自然、生物の知識や飼育法などを分かりやすく発信するブログ

iZooに行ってきた! カメ編

先日、休日に静岡県のiZooに行ってきました。

そこで見て体験した生き物たちを紹介・解説していこうと思います。

量が結構あるので分けていこうと思います。

そこで今回は"カメ編"です。

 

※あくまで生物たちにスポットライトを当ててますので、施設そのものの紹介だとか、内装とか雰囲気とかはあまり書きませんのでご了承ください

 

目次

 

iZooとは?

生物にスポットライトを当てると言いましたが、さすがにiZooとは何ぞやということくらいは書きます笑

www.izoo.co.jp

 

まず、iZooは静岡県の南端賀茂郡河津町という場所にある爬虫類・両生類専門の動物園だ。

 

爬虫類や両生類専門の動物園なので、普通の動物園にいるようなライオンやキリンなどはいない

代わりにカメやワニ、ヘビやカエルといった好き嫌いが分かれる生物たちが沢山飼育されている。

 

カメ、ワニ、ヘビ、トカゲ、カメレオン、カエル、サンショウウオなど珍しい生物を沢山見て体験できる日本唯一の動物園。

 

あと、爬虫類や両生類の他にもゴキブリやムカデ、クモなども見ることができる

私はゴキブリがキツくてその辺りのコーナーは全然目視できなかったが笑

見る人を選ぶ動物園ですが、足を運んでみると貴重な体験ができるだろう。

 

カメ類

当施設で飼育されているカメは陸棲のカメであるリクガメ類がメイン

他には、ニオイガメやミドリガメクサガメといった水に入るカメ類の飼育もされている。

ホウシャガメ(Astrochelys radiata)

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マダガスカル固有種のリクガメ。

甲羅の模様が放射状を描き、とても美しく、観賞価値が高い

写真の通り主食は野菜や果物などの植物系だが、小さな昆虫を食べることもあるらしい。

 

上記の写真のものは乾いて砂っぽくなっているが、実際は下図のように美しい。

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By Hectonichus https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15194769

 

生息地である低木林帯などの開発や、外来種、観賞価値が高い故のペット用としての乱獲の結果、現地マダガスカルでは絶滅危惧種及び法的な保護対象となってしまった。

ワシントン条約にも登録され、商業目的の国際取引も禁止されている。

 

現在では保護が進められ、動物園などが飼育管理のもと繁殖を試みており、日本の動物園でも繁殖に成功している。

 

スッポンモドキ(Carettochelys insculpta)

スッポンモドキの赤ちゃん?が展示されていた。

あまりにも可愛かったので紹介しておきます笑
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オーストラリアやパプアニューギニアに生息する完全水棲のカメ。

"スッポン"と名前がついているが、日本のスッポンとは全く別種のカメで、本種のみで一科一族一種を形成する。

 

流れが緩やかな川や池に生息し、食性は植物食傾向が強い雑食性

つまり、野菜や果物、藻類などを好むがエビなどの甲殻類や昆虫、魚も食べる。

 

完全に水中暮らしのためか、手がウミガメのようにオール状になっている。
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小さい頃はこのように非常に愛くるしく、一時はペットブームにもなったのだが、気性は荒く、同種との混泳は不可。

甲長も60センチ程になるため、一般家庭での飼育には相当な覚悟が必要になる。

 

コラム:スッポンとスッポンモドキ

似ているようで別種であるスッポンとスッポンモドキ

両者を比べてみよう。

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スッポンモドキは現地では食用にされています。

 

両者は結構違うところがある。

まずスッポンは獰猛で、ほぼ肉食寄りの雑食である。

私も「スッポンは噛み付いたら離さない」なんていうのを聞いたことがあるくらいだ。

 

また、スッポンモドキは水中生活に特化しており、一方でスッポンは手足がしっかりしていて、陸上に上がることもある

あと、スッポンは陸上でも意外に素早く動けるとのこと。

↓スッポン。手足に爪があり、陸上歩行も可能。

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利用に関しては、日本においてスッポンモドキを食用にするケースはあまり聞かないが、スッポンは割烹店などで提供されるのを見かける。

 

どこかのバラエティ番組でスッポンの血を飲んでるの見たことある!笑

 

フチゾリリクガメ(Testudo marginata)

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ヨーロッパの、乾燥した岩場や低木林帯に生息するリクガメで、多湿を嫌う。

大きさは、大きくなるオスで甲長が30センチほど。

 

成長に伴い、甲羅の縁が外側に反り返るような形になることから、この名がついた

このカメも植物よりの雑食で、稀にカタツムリなどを食べるとのこと。

日本でもペットとして輸入されることがあり、少ないが流通している。

 

ケヅメリクガメ(Geochelone sulcata)

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アフリカ(スーダン~西アフリカ)に生息するリクガメで、アフリカ大陸最大の大きさを誇るリクガメ。

乾燥した草原帯(サバンナ)に生息する。

成長すると甲長は85センチを超えるとのこと。

 

この大きさは既述の通りアフリカ最大であり、世界で3番目に大きなリクガメである。

食性は草食性の強い雑食性で、植物を主食としている。

多肉植物などの茎や葉を食べ、水分も同時に摂取する。

 

このカメ、昼と夜は自分で掘った穴の中で休んだり隠れたりしている。

じゃあいつ活動するのかというと、明け方と夕暮の時間帯に活発になる。

 

かなり大型のリクガメであるが、基本的に丈夫で、人馴れをすることからペットとしての人気も高い

しっかり健康管理をして迫力ある大きさに育て上げたいところだが、このカメに部屋をまるまる献上するくらいの覚悟がないと飼育はできない。

 

ホクベイカミツキガメ(Chelydra serpentina serpentina)

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その名の通り、北米に生息するカミツキガメ

カミツキガメは日本では外来生物として散々暴れまわってテレビでも頻繁に取り上げられているため、そういう意味では日本人に馴染みのあるカメではないだろうか。

 

肉食傾向が強い雑食性で、性格は獰猛口に入るものはとりあえず何でも食べてしまう

基本的に夜行性で、ほとんど水の中で生活し、陸に上がることは稀だという。

甲長は最大で50センチ近くになり、噛む力も非常に強いため危険。

 

赤ちゃんの頃は小さくて可愛らしいが・・・

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日本ではペットとして輸入された(90年代ごろ)ものが野生化したうえ、千葉県の印旛沼水系では自然繁殖まで確認されている始末

 

その後カミツミガメ類は特定外来生物に指定され(2005年)、飼育・運搬・輸入などが原則的に禁止とされている。

 

実は許可を得ることで飼育は可能になるが、それは学術的な研究などを目的としたものでなくてはならない

 

水族館や動物園などの研究施設ならまだしも、個人飼育にそのような許可が下りる可能性はほぼないと言っていいだろう。

 

iZooでもちゃんと許可をとって飼育・展示しているとのことだよ!

 

ガラパゴスゾウガメ(Geochelone nigra porteri)

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このカメの名は一度でも耳にしたことがある方は多いだろう。

エクアドルガラパゴス諸島に生息する、世界最大のリクガメで、ガラパゴスゾウガメはガラパゴス諸島産のゾウガメ類の総称

 

草原から森林、低木帯など様々な場所に生息する。

甲長は最大で130センチほどになり、体重は300キロに達し、寿命は100年を超える

現在、絶滅の危機に瀕しており、ワシントン条約に登録されるなど、その事態は深刻。

 

2012年地点で日本で飼育されているガラパゴスゾウガメは全てオスであり、動物園でも繁殖ができない状態が続いている。

現在、エクアドル共和国との話し合いでメスの輸入について話し合いをしているらしく、今後の種の保存活動に期待したいところだ。

 

ちなみに当該施設で飼育されているガラパゴスゾウガメはサンタクルスゾウガメという種である。

ガラパゴスゾウガメは日本で3頭飼育されており、iZooと上野動物園にいるとのこと。

 

その他いろいろ

ここからは、適当に撮ったものを張っていきます笑

 

巨大リクガメが大量に・・・

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館内を数匹のリクガメがウロウロしています。

とりあえず何でも口に入れようとするので、ボーっとしてると足ごと靴を噛まれます。

噛み付かれると結構痛いらしいです笑
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餌を買ってあげることもできます。

噛まれると危ないので必ずトングで。
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施設の外にはイシガメ・クサガメの池がありました。

今はまだ気温が低いので中止しているみたいですが、暖かくなると餌をあげられるみたいです、池の鯉みたいに笑
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ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)とガーが泳ぐ巨大カメ池もあります。

実はここが一番のんびりできて癒されました笑
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ミドリガメ容易に入手することができますが、大きくなるうえ気性も荒くなり、飼いきれなくなった人がその辺の水辺に放流して野生化して問題になっています。

 

近いうち何かしらの規制がされること待ったなしのカメですが、さてどうなることやら・・・。

ちなみに混泳しているガーは今年の4月から、特定外来生物となります・・・。

 

 

次回はiZooで見て体験した他の生物についてまた紹介していきます。

 

 

2019.03.21 追記

その2 トカゲ編できました!

inarikue.hatenablog.com